僕が自身のいびきの対策に乗り出して既に５年以上が経過していると思います。それ以前は正直何もしていませんでした。というより何もできることはないと、半分諦めていました。
例えば普段の生活習慣の中でも、食事中の行儀だったり、ドアの開け締めだったり、洗濯物の干し方だったり、そういうことはいくらでも自分の意識で改善することが可能です。けれどもいびきは眠っている間の無意識でのことなので、自分の意識で改善できるものではないと思っていたのです。
まず僕が始めたのは、就寝中、口テープをして口呼吸をさせないことでした。当初僕は年中鼻詰まり気味だったので、始めた初日はとても苦しかったです。眠っている間に死んじゃうんじゃないかって思ったくらいです。
けれども人間の生存本能って不思議なものですね。３日目くらいから鼻詰まりが解消されてきたのです。もう何十年も詰まっていた鼻がです。このまま詰まったままだとご主人様が死んでしまうって鼻が気づいてくれたんだと思います。この鼻詰まりの解消によって、就寝時だけでなく日中の自分の生活もとても快適になりました。
※ちなみにこの口テープですが、いびき解消用に市販されている口テープ（以下イメージのようなやつ）はとても高いです。10数枚しか入ってなくて500円程度するので、とてもコスパが悪いです。
なので僕は以下イメージのような和紙ばんそうこう（10mで200円程度）を一晩3cmずつ使用しています。効果は先の口テープと全く同じです。
この口テープによって朝の寝起きがとても良くなりました。口呼吸をしなくなったことでいびきがなくなって、結果睡眠の質が向上したものだと僕は信じていました。けれども・・・
「口が塞がっていてもいびきってするんだね。」
妻からの衝撃の証言がありました。はじめは信じられなかった、というより信じたくなかったので、口テープを続ける以外は何もしませんでした。
けれどもこのままでは良くないかなって思い、スマホのいびきレコーディングアプリ（無料版アプリ）をインストールして、毎晩自分のいびきをレコーディングしてみることにしました。そうするとショッキングなことに、口テープしていても普通にいびきをかいていることが分かりました。これ、いびきをかくメカニズムを調べてみれば当たり前だったのですが、いびきは呼吸による空気が咽頭（のど）を通過する際の振動音によるものです。なので鼻呼吸であっても空気がのどを通過する限りはいびきは発生し得るのです。口呼吸から鼻呼吸にすることで、いびきの度合いを減らすことはできても、いびき自体をゼロにすることはできないのです。
このことはショックでしたが良い発見でした。いびきレコーディングアプリの使用自体はいびきの改善には繋がりませんでしたが、毎朝、レコーディングした自分のいびきを聴き、アプリのチャートデータを見ながら、自分のいびきの傾向を調べてみました。すると僕の場合、以下のようなことが分かりました。
・夕食時の晩酌はいびきには殆んど無関係（晩酌した日は静かで、むしろしなかった日がうるさかったこともある）
・いびきをかくのはほぼ間違いなく仰向けで寝ているとき。横向きで寝ているときは、ほぼいびきはかかない。
・いびきをかく時間帯はまちまち。就寝直後や起床直前に大きないびきをかくこともあった。
なので今度は寝るときに抱きまくらを抱えて寝ることにしました。そうすると仰向けではなく横向きに眠る時間が多くなるかなって考えたからです。その効果は多少あったようです。けれども終始横向きで眠るのは僕の場合は無理なようです。やはり仰向けで寝る方が体的にも楽ちんです。なので仰向けになっているときの何かしらの対策が必要でした。
そこでちょっと高かったのですが、首に装着する装置を思い切って購入して使い始めました。
これも慣れるまでに数日かかりました。首周りに何かを装着するのって、じゃっかん怖いですよね。この装置、咽頭を通過する空気の振動でいびきをかいていると判断すると、ブルブルブルってバイブレーションして、一時的にいびきを止める仕組みです。いびきをかいている人をとなりでツンツンってやると、いびきが一時的に止まるのと同じメカニズムです。
さあ、この装置を装着し始めてから、自分のいびきが劇的に改善したかというと、いびきレコーディングアプリで確認する限りでは、必ずしもそうではなさそうです。装置が適切にいびきを認識せずにバイブレーションが動作しないことも、逆にバイブレーションに睡眠中の自分が無意識に慣れてしまったのか、ブルブルブルって鳴っても動じなくなったりと。けれども少なくとも効果はゼロではなさそうです。なのでこのままいびきとの闘いを続けたいと思います。そうすると口テープによって鼻詰まりが解消したように、何かのきっかけでいびきも劇的に改善するかもしれません。
また何か新しいことが分かったら報告しますね。
いいだしっぺ新聞 